楽しみいっぱい4
四つの閲覧席の一つでは、メガネをかけた若い女性が本を机の上に積み上げて、しきりに何かに書き込んでいた。
「えんぴつ以外の筆記用具はお使いにならないで下さい」
と書いた紙が貼ってある。
静かで、派手なところはひとつもなく、何か研究所のようなところだった。
人は少ないし閉架式で目立つので黙って見学することができず、司書の話を聞いた。
二人はとても感じのいい女性だ。
「本棚がたくさんありますね。何冊くらいあるのですか?」
「みんな入っているわけじゃありません。野球関係のものを中心に図書と雑誌合わせて二万九○○○冊です」