生命の担い手 5
RNAは化学的にDNAとよく似た分子であり、長く鎖状に結合した一連の塩基から構成されています。
しかし、2本の鎖が互いに絡み合って2重らせんを形成しているDNAとは異なり、一般に、RNA分子は1本鎖です。
2重らせん構造は、DNAの自己複製機構を支える最も重要な要素です。
したがって、RNAには、DNAと同じような自己複製能力はないと思われます。
事実、ほとんどすべてのRNAは、他のRNAから複製されたのではなく、DNAの塩基配列をコピーしてつくられたものです。
一般に、RNA分子の長さはDNA分子に比べてきわめて短く、1つか2つのタンパク質に関する情報を含んでいるにすぎません。
このようなRNAは、メッセンジャー(伝令)として働き、DNAが存在する核から遺伝子の塩基配列順序を他の細胞部分に伝えます。
それで、このRNAをメッセンジャーRNA(mRNA)と呼んでいます。
mRNAは、遺伝暗号を解読し、新たなタンパク質の合成を指揮する巨大な集合体・・・別のRNAとタンパク質とからなる・・・において、タンパク質に「翻訳」されます。
翻訳作業が行われる場所は、核の外の細胞内です。