「広い世間」とトラブル 2
背広姿のサラリーマンが駅のホームで、「お前が押した」「お前がこずいた」とどなり合い、つかみ合いの喧嘩になった現場を目撃したことがありました。
家路をいそぐ人びとは、「バカだな」という顔をしながら、とめには入らないのです。
ところが、駅員よりも早くある年配者が一人とめに入りました。
その「とめ言葉」がおもしろかったのです。
「きみたち二人とも、この同じ○○線で帰るんだろ。
同じ○○線で帰る仲じゃないか。
なにが原因か知らないが、喧嘩するのはやめなさいよ」
・・・といったのです。
「同じ○○線で帰る仲」なんていわれても、しょせんは「赤の他人同士」、同じ○○線で帰ることが喧嘩をやめる理由にはなりそうにもないのです。
・・・しかし、この「とめ言葉」は効いたのです。