「広い世間」とトラブル 3
「同じ○○線で帰る」・・・
その先には「家庭」があり、その家庭から明朝出勤しなければならない「職場」があります。
喧嘩がこうじて、傷害にでもなれば、家族に心配をかけるし、警察沙汰にでもなれば、「狭い世間」に迷惑がかかり、自分も信用を失いかねないのです。
「同じ○○線で帰る仲」という「とめ言葉」は、この「狭い世間」を覚醒させる力をもっていたのです。
「赤の他人」同士ではいとも簡単に起こったこぜり合いを収拾したのは暴力的決済でも警察の規制でもなく「狭い世間」の抑制力でした。
ともすれば、「狭い世間」をもたない個人は「広い世間」でトラブルを起こしても気にならない可能性があります。
「狭い世間」は秩序感覚を育てる場でもあるといえるかもしれないのです。
「親子関係」を申心にして「狭い世間」があり、その外に「広い世間」がひろがっていると考えれば、日本人にはふたとおりの「他人」がいることになりますが、実はもう一様の他人がいると考えられます。
それが「外国人」(ノン・ジャパニーズ、日本人でない人)です。