組織の高度化地域分権化 4
極度にまで作業の省力化が行われ、ロボット化が進むだけに、UAWの理解と協力が絶対に必要でした。
そのため、1983年、まだサターン計画が企画されたばかりの段階で、GMは組合を招き、その了解と協力を求めています。
したがって、組合との関係は良好で、1985年7月における労働協約でも、労働者の80%を終身雇用とし、時間給でなく、あらかじめ定めた給与を与えます。
給与は時間給の場合の80%にすぎませんが、あとの20%は利潤分配制や実績に準ずる報奨制によりカバーされました。
しかし、サターン計画には大きな問題があることも事実です。
第一は、前述のように投下資本が巨額なだけに、これを早く償却して、短期間にコストを下げ、日本車に対抗できる競争力をつけることができるかどうかです。
第二はサターンが登場してくる1989年ごろは、小型車市場の競争が世界的に激化することが予想される点です。
これには日本メーカーとの競争ばかりでなく、韓国など中進国メーカーからの追い上げを覚悟しなければなりません。