生命の担い手 3
大部分のタンパク質は、20種類のアミノ酸からできています。
DNAを構成する塩基群は化学的にかなりよく似ていますが、タンパク質中のアミノ酸は多様であり、同じような化学環境下において、さまざまな反応を示します。
20個のアミノ酸を集めて短い鎖をつくる場合も、無数といえる組み合わせがあり、できあがった鎖は、それぞれ異なる独自の化学特性を示すでしょう。
これは、構成要素であるアミノ酸の化学的諸性質が変化に富んでいるからです。
したがって、莫大な数のタンパク質分子が存在することが考えられ、それらは同様に、きわめて多様な化学的特性を示すでしょう。
多様な化学的特性をもっているタンパク質ではありますが、DNAとは異なり、自己複製能力はありません。
そのため、新しいタンパク質分子が必要になったときには、いちいちそれをつくらなければなりません。
タンパク質が単にアミノ酸の長い鎖であり、順序かまわずアミノ酸が連結したものであれば、話は簡単です。
しかしそうではありません。
タンパク質の化学的諸性質は、どのようなアミノ酸がどんな順序で結合しているかによって決まっているのです。